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シベリウス:ピアノ作品集
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| 商品カテゴリー: | ミュージック,CD,DVD,クラシック,音楽
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| セールスランク: | 56567 位
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| 参考価格: | 2,850円 (税込)
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澄み切った美音で紡がれる音画の世界
それにしても、アシュケナージがシベリウスのピアノ作品をこれだけまとめて録音してくれるとは思わなかった。シベリウスという作曲家の作品は圧倒的に交響曲を中心とする管弦楽曲にあり、アシュケナージくらいの国際的な音楽家が取り上げるものはやはりたいていの場合、交響曲や管弦楽曲なのである。しかし、アシュケナージの場合、ゼーダーシュトレームとシベリウスの歌曲を録音していたから、予兆はないわけではなかった。
いきなり余談で失礼するが、当盤にはアシュケナージの人柄を忍ばせる面がある。2007年にアシュケナージはEXTONからシベリウスの交響曲の全集をリリースした。その特典盤として配布されたのがアシュケナージのピアノによるシベリウスの組曲「樹」を収録した収録時間12分ほどのCDであった。さて、ここに別に一枚のアルバムを作成するにあたって、そのアルバムに当然「樹」は収録されないことになるのだけれど、しかし、本来一枚のCDで収録可能な内容を分割したのでは、聴き手にもやや味が悪い(気にし過ぎかもしれないが)。そんな訳なのかどうかわからないけれど、このアルバムは77分超の長時間収録となっている。なので、一枚に収まらなかった組曲「樹」が、特典盤にその役割を移した、と考えられるだろう。リスナーは消費者でもあるので、そういう納得も実は重要なのだ。
さて、演奏。とにかく澄み切ったタッチが美しい。2トラック目に収録されている「即興曲」のダイヤモンドダストのように降り注ぐ細やかな音の光はため息の出るような美しさ。スキー場でほんのときおり見ることができる奇跡的な美しい光景を私は思い出す。以下「10の小品」に見せる厳しい自然の中だからこその暖かみも得がたいもの。「花の組曲」はメロディーの美しさと、質素な伴奏の安らぎが印象に残る。5つのロマンティックな小品では瞑想的な、静態描写的な音画を思わせた。
「悲しきワルツ」は有名な管弦楽曲をシベリウス自身がピアノにアレンジしたもの。憂いを帯びた足取りと美しい音色がシベリウス以外の何ものでもない世界を描いている。「ピアノ曲にもシベリウスの音楽家としての本質は十分に息づいている」と実感させてくれる国際的音楽家の名録音となった。
エクストン
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