刺激の連続
本には、主題とは関係なく、様々なイメージを膨らませてくれる刺激的なものがある。この本は僕にとってそのような、年に1冊であえたら幸運な年であったと思える本だった。
内容は、画家である佐々木豊氏が絵をどのように描くかという論点を氏が長年の苦闘の末に掴み取ったものを、ユーモアを交えて分かりやすく手ほどきしてくれるものである。しかしこの本が僕にとって刺激的であったところは、絵をどのように描くかという点にとどまらず、自分の仕事の仕方に置き換えて読むことができた点にある。
独創的であるためにはどのような努力が必要か、一流であること(平凡でないこと)のためにはどのように発想しているのか、プロとはなになのか等、筆者は絵の話をしてくれている。しかし読み手である自分は絵の技術論を聞きながら同時に自然と自分の仕事の流儀や独創性を確保するための努力への態度と広義に解釈しながら読んでいる。
単に絵画論にとどまらず、そもそも生きるとはどういうことか、自分の仕事にどういう態度で臨むのかという点まで自然に、筆者と読みながら会話できる本だった。
もちろん、ここに書かれている絵画論自体が非常に面白く、絵を描くヒントが山盛りだが、絵を見ることについても読む前と読んだ後で大きく変化したように思う。
作者の絵にももちろん興味が出てきた。
目からうろこの一冊
画壇で活躍する佐々木豊氏が初心者から上級者までわかりやすく絵画の描き方について執筆しています。題名からわかるように、まさに美術学校で教えることが伝わってくる一冊です。目からうろこの一冊であることは間違いないでしょう。
制作するってどういうこと?
絵画教室は、大抵は初心者向けだ。 静物やモデルを見ながら、そのまま描くことを繰り返す。 それが上手くなってくると、画面の構成を考えて描くようになる。その次くらいに突き当たる問題は、これだ。 「制作する、ってどういうこと?」 教室に通っていた頃、行き詰まる度に、先生のアドバイスを求めていた。 しかし、それは技術の壁ではなく、もっとメンタルな問題だったのだと思う。 表現方法は、いくらでもある。無限にある。 だからこそ、絵筆を置いて、考える。何をどう表現すればいいのだろう、と。 答は他人に聞くのではなく、自分で探すしかない。 そう気付いてから見つけたのがこの本だ。 カルチャーセンターや美術系大学とは違う、プロの画家の視点が見える。 趣味を超えて、展覧会や個展を目指すなら、参考になるかも。
芸術新聞社
画風泥棒―12人のアーティストの場合 プロ美術家になる! 泥棒美術学校《実践編》 巨匠に教わる 絵画の技法 (みみずく・アートシリーズ) 構図の源泉20―現代作家が語る私の構図 油彩の実践バイブル
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